山車からくり情報

富山県 5月の情報 南砺市

城端曳山祭

城端神明宮祭の曳山行事【ユネスコ無形文化遺産】

越中の小京都・城端の春を彩る、城端神明宮の祭礼。先頭に立つ獅子舞と剣鉾が悪霊を鎮め邪鬼を払い、続く傘鉾が神霊をお迎えします。その後を庵屋台の情緒あふれる庵唄、伝統の城端塗の粋を尽くした曳山が続きます。夕刻からは提灯山となり、日中とは違う風情を楽しめるのも魅力。また、神様を迎える6箇所の山宿が見られる宵祭りも必見です。
(お祭りについてのご紹介)
庵唄-江戸端唄を源流とする曲で、情緒豊かで典雅な音律が特徴です。六カ町の若連中は、その年唄う曲を町ごとに選び、正月頃から練習を重ねます。そして迎えた本番では、三味線、太鼓、笛といった囃子方と歌い手が、京都の一力茶屋や江戸吉原の料亭を模した『庵屋台』から演奏を披露します。
庵唄所望-町民の間には親戚や友人を招き、ご祝儀を出して家で庵唄を聞く「庵唄所望」という風習があります。ご祝儀を出した家の軒先には『所望札』が出され、格子戸を開け、簾を上げて曳山と庵屋台の到着を待ちます。そして順番がくると、曳山と庵屋台が家に横付けされ、一番山から順に庵唄を披露します。絢爛豪華な曳 山と庵屋台を目の前にし、情緒ある庵唄 に耳を傾ける。居ながらにして料亭で 遊ぶ気分を味わえます。祭りに訪れたなら是非とも味わいたいひとときです。
飾り山-「山宿」は、4日の宵祭に御神像を飾って一般に公開する家のことで、山宿に御神像を飾ることを「飾り山」と称しています。その年の山宿にあたった家は、家の改装や畳の入れ替え、調度品の買込み等の準備をし、当日は御神像に御神酒や赤飯を供え、豪華な屏風を立て、綺麗な生花を飾ります。生け花は香り豊かな朴の花、牡丹や藤など季節の花を展示します。宵祭には工夫を凝らした山宿のしつらえを見て回るのが町の風習となっています。この他、宵祭りでは御旅所や曳山 会館特設会場で庵唄の奉納や、獅子舞の披露などを行います。

日程

毎年5月4日(宵祭)・5日(本祭)

祭礼場所

城端神明宮(富山県南砺市城端1668)
城端中心市街地で執り行われます

見どころ

9:30城端別院善徳寺前に剣鉾と8本の傘鉾・6台の曳山・庵屋台が揃い、曳山・庵屋台は行列となって巡行を開始します。
14:30・20:00頃曳山会館前にて、六カ町の庵唄を披露し、カラクリ人形(あやつり人形)を動かします。このときに、各町の曳山や庵屋台の構造や特徴についての解説が行われます。
17:00巡行路の北端「出丸坂」でUターンをします。曳き手が車輪の音を大きく響かせて、一気に山車を反転させます。
19:00日が暮れ、提灯山となった曳山・庵屋台が、庵唄を奏でながら静かに町を練り歩きます。

問合せ

(一社)南砺市観光協会 ☎0763-62-1201

アクセス

(電車)JR城端線「城端駅」下車、徒歩約10分
(車)東海北陸自動車道「福光IC」から車で約6分